GEO対策、効果が見えないから後回し——AIが自社を調べに来た跡が検索データに残っていた
生成AIに、見つけてもらえているか
ChatGPTやPerplexityに自社のことを聞いたときちゃんと出てくるか。
最近はこれをGEOと呼びます。生成AIに見つけてもらうための対策です。
気にはなる。ただ検索順位のような分かりやすい数字がないので、効いているのか分からず後回しになりがちです。
まずは流入を見てみました。
GA4(Googleのアクセス解析)には訪問者がどこから来たかの記録が残ります。自社で運営しているメディア「2.5DGEEK」の一覧を眺めると、chatgpt.comやgemini.google.comといった生成AIの出どころが確かに並んでいました。
ただ数はごく小さい。ひと月で合わせて数件です。同じ期間にX経由の流入は何千件を超えているので桁がまるで違う。「今のところ、これだけか」というのが正直な感想でした。
流入で測るのはまだ早い。そう思いかけたところで別の場所で妙なものを見つけました。

人間がこんな検索はしない
見ていたのはSearch Console。どんな言葉で検索されて自社のページが表示されたかが分かる管理画面です。そのクエリの一覧に明らかに人間が打たない検索が混じっていました。
ひとつはある話題を調べる検索なのにうしろにYouTube、Reddit、X、Facebookと、主要なSNSやニュースサイトを名指しで除外する指定が延々と並んでいる。広告や噂を避けて一次情報だけを拾おうとしている形です。
もうひとつはある人物について「永眠」「訃報」「逝去」「容疑」といった語を、「または」でまとめて一度に確認しにいく検索。事実関係を素早く詰める形です。
どちらも検索窓に向かって人が打つ形ではありません。これは生成AIやAIエージェントが答えを組み立てる材料として、裏でWeb検索したときに現れると言われているパターンでした。
つまり誰かがAIに質問してそのAIが答えを作るためにこちらのページを調べに来ている。その足跡が検索データに残っていたわけです。
流入は「結果」足跡は「予兆」
ここで見え方が変わりました。
AI経由の流入はAIが答えの中でリンクを出してなおかつ人がそれをクリックしてはじめて記録に残ります。条件が二つ重なる。だから数は小さくなるし現れるのも遅い。氷山の水面から上だけです。
一方、調べに来た足跡はAIが「探している」段階で出ます。クリックもリンクの掲載も要らない。流入よりずっと手前でしかも別の画面に現れる。
GA4の参照元に並ぶ数件はすでに起きたことの結果。Search Consoleに混じる人間離れした検索は、これから起きることの予兆。同じGEOを見るのに見る場所も見えるタイミングも違っていました。
効果が見えないと思っていたのは、結果の側だけをそれも小さいうちから見ていたからでした。
測れる範囲を決めて足跡を読む
正直に言えばこれで全部が見えるわけではありません。足跡として拾えたのはひと月でほんの数件。送信元がどのAIなのかも断定はできない。数字で「これだけ効いた」と言える段階ではありません。
それでもできることはあります。Search Consoleのクエリを時々眺めて人間離れした検索が増えていないか見る。自分でChatGPTやPerplexityに自社の領域を聞いて、出てくるかどう説明されるかを確かめる。一つの数字を待つのではなくこうした手がかりを束ねて変化の気配を読んでいく。
出てくる側の手も打っています。2.5DGEEKでは、ページの情報をAIが読み取りやすい形に整え想定される質問に先回りして答えを置きました。AIが調べに来たときに拾われやすくしておくためです。
見る場所を変えれば見えるものがある
GEOは効果が見えないから後回しにしたくなるその気持ちは分かります。流入を数えても小さくて手応えがないのは確かです。
ただ、見えなかったのは測る場所が一つだけだったからかもしれません。流入という結果の手前にAIが調べに来た予兆が別の画面に残っていることがある。完璧に測れる日を待つより見る場所を増やして読めるものから読んでいく。
何が見えて何が見えないのか。それを一緒に切り分けるところから伴走するときはいつもそう考えています。